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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス

I 不妊の検査・診断 B卵管因子 【子宮卵管造影】

17.ヨード系の造影剤が使用できない患者の対処法について教えてください.

著者: 長田尚夫1

所属機関: 1駿河台日本大学病院産婦人科

ページ範囲:P.375 - P.377

文献概要

[1]はじめに

 子宮卵管造影は,管腔臓器である子宮・卵管に造影剤を注入することによって子宮腔の形態,卵管の疎通性,骨盤内癒着の有無を診断する.本法には,ヨード造影剤を用いて行う子宮卵管造影検査(hysterosalpingography:HSG)が古くから行われているが,ヨード造影剤が使用できない場合(ヨード過敏症や重篤な甲状腺疾患のある患者など)には,検査手段を変える必要がある.

 ヨード系造影剤が使用できない患者の対処法には,①子宮腔の検査を目的とする場合には,通水,レボビスト®を用いて行う超音波下子宮卵管造影検査(子宮卵管エコー図検査),または子宮鏡検査がある.②卵管の疎通性を検査する場合には,レボビスト®を用いて行う超音波下子宮卵管造影検査または腹腔鏡検査(色素通水検査)がある.③卵管周囲癒着を検査する場合には,腹腔鏡検査がある.

 ここでは,通水,レボビスト®を用いて行う超音波下子宮卵管造影検査について述べる.

参考文献

1) 長田尚夫 : 卵管通気,通水,子宮卵管造影.産婦人科研修ノート(三橋直樹水 編).診断と治療社,1999
2) 長田尚夫 : 産婦人科検査法.Newエッセンシャル産科学婦人科学(池ノ上克,鈴木秋悦,高山雅臣,他 編),pp79-101,医歯薬出版,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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