文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
I 不妊の検査・診断 D男性因子 【超音波画像診断法(陰嚢内容)】
30.陰嚢内容の超音波画像診断の適応,方法,臨床意義について教えてください.
著者: 高栄哲1
所属機関: 1金沢大学医学部大学院医学系研究科(泌尿器科学)
ページ範囲:P.422 - P.423
文献概要
超音波画像検査は低侵襲であり,簡易な方法であるので,すべての男性不妊症を主訴とする患者に適応はある.
陰嚢内容は精巣,精巣上体,精索から構成され,陰嚢超音波エコーによって容易にこれらを区別することができる.まず,超音波エコー検査を行う前に,問診触診が重要であることはいうまでもない.無痛性陰嚢内容の腫脹は,陰嚢水瘤か精巣腫瘍を考え,有痛性腫脹は,急性精巣上体炎か精巣捻転症を考える.
参考文献
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