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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス

I 不妊の検査・診断 D男性因子 【超音波画像診断法(陰嚢内容)】

30.陰嚢内容の超音波画像診断の適応,方法,臨床意義について教えてください.

著者: 高栄哲1

所属機関: 1金沢大学医学部大学院医学系研究科(泌尿器科学)

ページ範囲:P.422 - P.423

文献概要

[1]陰嚢超音波エコーの適応

 超音波画像検査は低侵襲であり,簡易な方法であるので,すべての男性不妊症を主訴とする患者に適応はある.

 陰嚢内容は精巣,精巣上体,精索から構成され,陰嚢超音波エコーによって容易にこれらを区別することができる.まず,超音波エコー検査を行う前に,問診触診が重要であることはいうまでもない.無痛性陰嚢内容の腫脹は,陰嚢水瘤か精巣腫瘍を考え,有痛性腫脹は,急性精巣上体炎か精巣捻転症を考える.

参考文献

1) 前田雄司,小松和人,岩佐陽一,他:精巣微小石灰化の臨床病理学的検討.日泌会誌91:10─11,2000
2) DAVID A. DIAMOND, et al : Intratesticular varicocele in adolescents : A reversible anechoic lesion of the testis. J Urol 171 : 381─383, 2004
3) Evers JLH, Collins JA : Assessment of efficacy of varicocele repair for male subfertility : a systematic review. Lancet 361 : 1849─1852, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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