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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス

II 不妊の治療 A女性因子に対する薬物療法 【クロミフェン療法・シクロフェニル療法】

35.クロミフェン療法について教えてください.また,シクロフェニル療法との使い分けはどのように行いますか?

著者: 辰巳賢一1

所属機関: 1梅ヶ丘産婦人科

ページ範囲:P.438 - P.439

文献概要

[1]クロミフェン療法とは

 クロミフェンに限らず,排卵誘発剤を使用する主な目的は3つある.

 第一に,無排卵あるいは希発排卵の症例の排卵誘発を目的とする場合である.第二は,排卵誘発剤を用いることにより,複数の卵胞を発育させ複数の卵子を排卵させることにより妊娠の確率を上げる,すなわち過排卵を目的とする場合である.第三は,原因不明不妊に対し排卵誘発剤を投与することにより,妊娠率が上がることを期待する場合である.排卵誘発剤は,いずれの目的に用いるのかを明確に意識して使用する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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