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今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス II 不妊の治療 A女性因子に対する薬物療法 【ゴナドトロピン療法】
42.ゴナドトロピン製剤投与法の変法について教えてください.変法は,一般的方法より優れているのでしょうか.
著者: 伊藤理廣1 五十嵐茂雄1 岸裕司1 今井文晴1 峯岸敬1
所属機関: 1群馬大学医学部附属病院周産母子センター
ページ範囲:P.459 - P.461
文献購入ページに移動月経(あるいは消退出血)開始3~5日後にhMG(HMGテイゾーなど)を150単位連日投与し,卵胞発育を促し,超音波断層法にて首席卵胞の平均径が18mmを超えた時点で,hCG製剤(プレグニール®,ゴナトロピン®など)5,000単位投与し,排卵へ導く治療法である.通常1週間から10日間の投与でhCG切り替えとなる.発育不良のときはさらに75~150単位ずつ増量する場合もある.hCG投与日あるいは翌日にタイミングをとるように指導するか,人工授精を計画する.多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome:PCOS)では,hMGは原則禁忌であり,この場合は月経3~5日後にpureFSH(フォリルモP®など)を用いる.リコンビナント製剤も使用可能だが,保険適用はない1, 2).
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