文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
II 不妊の治療 A女性因子に対する薬物療法 【ゴナドトロピン療法】
44.低用量FSH療法の開始量,投与期間などのプロトコールについて,具体的に教えてください.
著者: 伊藤理廣1 五十嵐茂雄1 岸裕司1 今井文晴1 峯岸敬1
所属機関: 1群馬大学医学部附属病院周産母子センター
ページ範囲:P.464 - P.465
文献概要
排卵障害の患者に対して,ゴナドトロピンを使用する際に問題となる卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome:OHSS)や多胎妊娠の発生を防止するため,発育卵胞数を極力少なくするが,確実に単一(に近い)排卵を誘導するのに有効な方法である.[42]で述べたとおり,ステップダウン法のほうが単一排卵の点で優れるという知見もあるが,投与量のさじ加減が微妙であり,低用量漸増療法のほうがステップダウン法に比べて,管理が容易と考えられている.
参考文献
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