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今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス II 不妊の治療 B手術療法 【腹腔鏡下手術】
55.ART治療以前の患者が卵管水腫や卵管遠位端の閉塞を呈しています.この患者の手術方針について教えてください(温存か切除か).
著者: 菅麻里1 泉谷知明1 深谷孝夫1
所属機関: 1高知大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.503 - P.505
文献購入ページに移動卵管性不妊は,女性側における不妊原因の35~40%を占め,重要な不妊原因の1つである.卵管性不妊の原因として,最も多いのは卵管間質部閉塞であり,その次に多いのが卵管水腫である1).卵管水腫,卵管遠位端の閉塞を認めた場合の治療方針は,ARTと手術療法がある.ただし,ARTを選択した場合でも,妊娠率向上を期待して,ART施行前に卵管切除などの手術を行う場合がある.
本稿では,卵管水腫と卵管遠位端閉塞の手術療法について述べる.
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