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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス

II 不妊の治療 E男性因子に対する治療 【薬物療法】

89.男性不妊症に用いられる薬物療法の具体的投与方法について教えてください.また,有効性に関するエビデンスはありますか.

著者: 松下知彦1 岩本晃明2

所属機関: 1大船中央病院泌尿器科 2国際医療福祉大学リプロダクションセンター

ページ範囲:P.615 - P.617

文献概要

[1]はじめに

 男性不妊症にはさまざまな原因があり,また原因不明のことも多い.そのため原因に応じた特異的な治療ができるとは限らない.例えば特発性造精機能障害の薬物療法には有意に精液所見が改善したとの報告は散見されるのみであり,経験的に使用されているにすぎない薬物療法である.

 本稿では男性不妊症に用いられている薬物療法について適応と投与具体例,注意点について概要を述べる.

参考文献

1) 岡田 弘 : 男性不妊に薬物療法は有効か?臨婦産57 : 1385─1389,2003
2) 熊本悦明,丸田 浩,石神襄次,他 : oligozoospermiaに対するMecobalaminの臨床効果─二重盲検比較試験による検討.泌尿紀要34 : 1109─1132,1988
3) 吉田 淳,中村拓実,渡邊倫子 : 男性不妊に薬物療法は有効か?臨婦産62 : 492─497,2008
4) 岩本晃明,松下知彦 : 男性不妊症の治療─射精障害・勃起障害のストラテジー.臨婦産61 : 1471─1477,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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