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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻9号

2009年09月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科がん検診 【乳がん検診】

3.マンモグラフィ読影のピットフォール

著者: 宇佐美伸1 大貫幸二1

所属機関: 1岩手県立中央病院乳腺外科

ページ範囲:P.1191 - P.1199

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はじめに

 乳房画像診断においてマンモグラフィは超音波検査とともにその中心的な役割を果たしている.特に乳がん検診においては,マンモグラフィの救命効果が大規模臨床試験により科学的に証明されており,乳がん検診に携わる産婦人科医がマンモグラフィを読影する機会も少なくない.マンモグラフィは非触知乳癌を数多く検出できるが,それを誤って「マンモグラフィは万能である」と解釈し,極端な場合には患者本人がしこりを自覚していたとしてもマンモグラフィで両側カテゴリー1であれば乳癌ではないと考えている臨床医がいた.

 いかなるモダリティにもピットフォールが存在し,マンモグラフィもその例外ではない.本稿では日常診療もしくは検診業務で遭遇する可能性の高いピットフォールから5つをとり上げ解説する.読影者はこれらを念頭に置いたうえで精度の高い読影を目指すことが重要である.

参考文献

1) 石山公一,大貫幸二,佐志隆士,他 : マンモグラフィのあすなろ教室.秀潤社,東京,2007
2) 大貫幸二 : 境界がわかりにくい陰影.乳腺疾患画像診断の進め方(芳賀駿介編).pp16─33,じほう,東京,2008
3) 宇佐美伸,大貫幸二 : デジタルマンモグラフィの臨床.マンモグラフィ技術編,改訂増補版(石栗一男編).pp341─356,医療科学社,東京,2009
4) (社)日本医学放射線学会/(社)日本放射線技術学会マンモグラフィガイドライン委員会/乳房撮影委員会/乳房撮影専門小委員会 : マンモグラフィガイドライン第2版〈増補版〉.医学書院,東京,2007
5) 大貫幸二 : マンモグラフィ.よくわかる乳癌のすべて(飯野佑一,園尾博司編).pp59─78,永井書店,大阪,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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