文献詳細
今月の臨床 婦人科がん検診
【乳がん検診】
文献概要
はじめに
乳癌の発見状況を全国乳癌登録からみると,自己発見69%,自覚症状のある検診4%,自覚症状のない検診20%,その他や不明が7%であり,全体の約73%が乳房の異常を自覚していたことが分かる.またそのうち約40~50%が2cm以下の乳癌として発見されていることから,正しい乳房自己検診方法を修得することはより早期の乳癌や中間期癌発見に繋がると考えられる.したがって煩雑な乳腺診療であっても丁寧な自己検診方法の指導は重要である(図1,2)1).
乳癌の発見状況を全国乳癌登録からみると,自己発見69%,自覚症状のある検診4%,自覚症状のない検診20%,その他や不明が7%であり,全体の約73%が乳房の異常を自覚していたことが分かる.またそのうち約40~50%が2cm以下の乳癌として発見されていることから,正しい乳房自己検診方法を修得することはより早期の乳癌や中間期癌発見に繋がると考えられる.したがって煩雑な乳腺診療であっても丁寧な自己検診方法の指導は重要である(図1,2)1).
参考文献
1) 2006年全国乳癌症例登録 : 日本乳癌学会,2006
2) 石塚千都,池見亜佐子,松崎利恵,他 : 乳癌自己検診の指導.日乳癌検診学会誌3 : 247─253,1994
3) 老老発第0331003号厚生労働省老健局老人保健課長通知 : がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針,2006
4) 田中真紀 : 乳房自己検診の指導.乳癌の診療二頁の秘訣,光山昌珠編集,pp20─21,金原出版,2004
掲載誌情報