icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻1号

2010年01月発行

今月の臨床 母体救命搬送

【地域における母体救命搬送体制と問題点】

5.長崎県

著者: 中山大介1 三浦清徳1 増﨑英明1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.82 - P.87

文献概要

はじめに

 長崎県は九州西端部の県で,東に佐賀県と接する以外,周囲は海である(図1).対馬,壱岐島,五島などをはじめとして島が多く,その数は971で全国一である.人口は約143万人で,平成20年は全国の約1.1%に当たる12,409の出生があった.その10%以上(1,263)が離島での出生である.

 分娩施設数は62,産婦人科医の数は177名(平成21年)でいずれも減少傾向にある.県内の医学部は長崎大学のみで,公立病院の多くは長崎大学からの医師派遣に依存している.比較的小規模の医療圏であるため県内のほとんどの産婦人科医は互いに面識がある.長崎県における母体救命搬送体制と問題点,およびわれわれの取り組みについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら