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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻11号

2010年11月発行

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・59

卵巣疾患と術前診断した虫垂膿瘍の2例

著者: 中村学1 中尾光資郎1 水谷亜紀子1 宮本純孝1 西村俊信1 富田初男1 安藤昭彦1

所属機関: 1さいたま赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.1559 - P.1563

文献概要

症例(1)

■患者 44歳,1経妊・1経産.

■主訴 不正出血,下腹部痛.

■既往歴 特記すべきことなし.

■家族歴 特記すべきことなし.

■現病歴

 1か月前より不正出血を繰り返していた.10日前に近医産婦人科を受診し,卵巣腫大を指摘されたと同時に止血剤を処方され内服していた.その頃より軽度の上腹部痛が続いていた.今回,下腹部痛が出現し,他医を受診.下腹部腫瘤を指摘され,卵巣嚢腫茎捻転の疑いで当院へ救急搬送された.

参考文献

1) 小山 敦 : さまざまな痛みの緊急度・重症度順鑑別手順,下腹部が痛い.救急医学31 : 567─570,2007
2) 佐藤賢一郎,水内英充 : 急性腹症の超音波診断について.臨婦産61 : 169─184,2007
3) 鈴木孝明,土岐 彰,八塚正四,他 : 卵巣嚢腫との鑑別に苦慮した大網脂肪織炎の1例.日小児放線会誌23 : 110─115,2007
4) 山口真彦,松本匡史,町田 宏,他 : 虫垂粘液嚢胞の術前診断と治療─5症例の検討.消外24 : 1169─1175,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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