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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻11号

2010年11月発行

文献概要

症例

骨盤臓器脱を伴った陳旧性会陰裂傷の1例

著者: 清水美代1 加藤淑子1

所属機関: 1済生会京都府病院産婦人科

ページ範囲:P.1567 - P.1571

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 第3度,4度の会陰裂傷は負傷直後に適切な縫合が行われないと,ときに縫合不全を起こし瘢痕化することがある.このような陳旧性会陰裂傷は加齢により骨盤臓器脱を起こすことがある.

 今回,骨盤臓器脱を伴った陳旧性会陰裂傷を経験した.腟閉鎖,肛門括約筋縫合を含む会陰裂傷縫合術を行ったところ,術後経過は良好であった.

 今回の手術,術後経過に関して文献的考察を加えながら報告する.

参考文献

1) 西 丈則 : 陳旧性会陰裂傷修復術.産婦治療83 : 8─11, 2001
2) 高野正博 : 肛門括約筋不全.別冊日本臨床,領域別症候群シリーズ6, pp777─780, 日本臨床社,1994
3) 寺本龍生 : 括約筋不全に対する肛門括約筋形成術.消外24 : 1275─1282, 2001
4) 吉村 清 : 産道裂傷による肛門括約筋・肛門挙筋・浅会陰横筋・腟括約筋の損傷に対する形成術.手術57 : 87─90, 2003
5) 嘉村敏治 : 便失禁を伴う陳旧性会陰裂傷の修復術.産婦手術17 : 31─33, 2006
6) 山名哲郎 : 直腸肛門超音波検査.臨床看護25 : 2187─2190, 1999
7) 清水美代 : 便失禁を生じた陳旧性会陰裂傷の一例.産婦治療89 : 494─497, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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