文献詳細
文献概要
連載 Estrogen Series・90
エストロゲンと乳癌(3)
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.210 - P.211
文献購入ページに移動 2002年にエストロゲン(E)+プロゲスチン(P)ンの使用と乳癌発生に関するWHI試験の結果が発表されると,米国ではエストロゲン使用が目立って減少した.その減少に伴って乳癌の発生も減少した.エストロゲン使用の減少と乳癌発生の減少とは果たして因果関係があるのかどうかは明確ではなく,いまだに議論の対象となっている.
この論文の筆者らはWHIデータの中からランダムに抱合型エストロゲン0.625mg+MPA(medroxyprogesterone acetate)2.5mg(E+P)を毎日服用した群と,ランダムにプラセボ投与を受けた群とを比較対照した.WHI観察試験のコーホートから,乳癌発生との時間的関連に注目した.
この論文の筆者らはWHIデータの中からランダムに抱合型エストロゲン0.625mg+MPA(medroxyprogesterone acetate)2.5mg(E+P)を毎日服用した群と,ランダムにプラセボ投与を受けた群とを比較対照した.WHI観察試験のコーホートから,乳癌発生との時間的関連に注目した.
参考文献
Chlebowski RT, et al : Breast cancer after use of estrogen plus progestin in postmenopausal women. N Engl J Med 360 : 573─587, 2009
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