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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻3号

2010年03月発行

連載 産婦人科PET 何を考えるか?・11

鎖骨上窩,腹部リンパ節転移を伴う骨盤内腫瘍

著者: 岡村光英1

所属機関: 1済生会中津病院PETセンター

ページ範囲:P.237 - P.240

文献概要

 43歳女性.左鎖骨上窩の腫脹に気づき外科受診,針生検にて腺癌と診断された.原発巣検索のため全身造影CTを施行した.骨盤内にて子宮の腹側に7.5×6×7cm大の腫瘤および傍大動脈リンパ節腫大,腹水が認められたため,産婦人科を紹介された.白色帯下以外,自覚症状なし.CA 125 : 196U/ml(正常値34.0以下)と高値を示したが,CEA : 0.5ng/ml,CA19-9 : 5U/mlは正常値であった.骨盤内腫瘤の精査目的にて造影MRIを施行し,卵巣癌が疑われ,全身の転移巣検索のためFDG PET/CTが施行された.

 既往歴に特記事項なし.

参考文献

1)Levy AD, Arnaiz J, Shaw JC, et al : From the archives of the AFIP. Primary peritoneal tumors : Imaging features with pathologic correlation. RadioGraphics 28 : 583-607, 2008
2)海野洋一,楯 真一,平敷好一郎,他 : 当科における卵巣外原発性腹膜癌7例についての検討.日産婦関東連会報43 : 423-427,2006
3)Wang PH, Liu RS, Li YF, et al : Whole-body PET with(Fluorine-18)-2-deoxyglucose for detection recurrent primary serous peritoneal carcinoma : An initial report. Gynecol Oncol 77 : 44-47, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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