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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻3号

2010年03月発行

今月の臨床 子宮頸がんの予防戦略―ワクチンと検診

子宮頸がん検診―普及をめざして

1.20,30歳台で子宮頸がんが増えている

著者: 藏本博行1 角田新平2

所属機関: 1神奈川県予防医学協会 2北里大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.282 - P.287

文献概要

はじめに

 がん年齢は40歳からといわれる.つまり,40歳からがんに罹患する頻度が増加するのが一般であることから当てはめられた言葉であろう.たしかに,胃がんや肺がんではこれに該当するといえる.一方,20,30歳台といえば青春時代であって,がんに罹患するかも知れないと考える人はこの年齢層にはほとんどいないであろう.残念ながら,子宮頸がんに関しては,どうやらこの年代に増加しているようなのである.

 ここでは,子宮頸がん発生の年齢的特徴の今昔を,ほかのがん腫とも比較しながら検討し,果たして20,30歳台で増加しているかどうかを検証してみることにしたい.

 これらの特徴の検証から,子宮頸がん検診受診を勧奨すべき年齢層への資料となれば,幸いである.

参考文献

1)国立がんセンター : がんの統計'08,http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/backnumber/2008_jp.html
2)婦人科腫瘍委員会報告 : 2007年度子宮頸癌患者年報.日産婦誌61 : 935, 938,2009
3)婦人科腫瘍委員会報告 : 2006年度子宮頸癌患者年報.日産婦誌60 : 1023, 1026,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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