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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断 I 超音波検査法の基礎知識

超音波断層法の原理

著者: 遠藤信行1

所属機関: 1神奈川大学工学部電子情報フロンティア学科

ページ範囲:P.365 - P.369

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パルスエコー法の原理

 超音波パルスエコー法は,1μs程度の短い音波パルスを体内に放射し,臓器などからのエコーの伝搬時間(time of flight : TOF),振幅や周波数偏移などから,生体内の情報を得る方法である.

 衝撃的に時間変化する送信用電気パルスを探触子中の超音波振動子に印加すると,振動子は電気エネルギーを超音波パルスに変換する.生体に探触子を密着させると,探触子のメインローブの方向に超音波が放射され,生体中を伝搬して行く.その伝搬経路上にある組織の境界面や臓器内散乱体からの反射エコーは逆の経路を通って探触子に戻って行く.一方,超音波パルスの一部はさらに透過して伝搬し,音響エネルギーがなくなるまで透過・反射のプロセスを繰り返す.探触子に戻ってきた反射エコーは同じ超音波振動子で電気的パルス信号に変換され,画面に表示される.

参考文献

1)(社)日本超音波医学会編 : 超音波医学の基礎1巻.pp115-117,医学書院,2000
2)超音波便覧編集委員会編 : 超音波便覧.pp42-43,丸善,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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