文献詳細
今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
I 超音波検査法の基礎知識
文献概要
3次元超音波の変遷
1986年にコンピュータによって画像を構築する3次元超音波1)が開発されたが,コンピュータの処理速度が不十分で1枚の画像を作るのに数分を要した.そのため,リアルタイム性を求めて,コンピュータを用いないで3次元像を作る拡散音響レンズ法2)やリアルタイム超音波ビームトレーシング法2)などの新しい方式の3次元超音波が開発され市場に出回るようになった.しかし,その後のコンピュータ処理速度の驚異的な高速化に伴い,現在ではコンピュータによって画像を構築する3次元超音波が主流となっている.
1986年にコンピュータによって画像を構築する3次元超音波1)が開発されたが,コンピュータの処理速度が不十分で1枚の画像を作るのに数分を要した.そのため,リアルタイム性を求めて,コンピュータを用いないで3次元像を作る拡散音響レンズ法2)やリアルタイム超音波ビームトレーシング法2)などの新しい方式の3次元超音波が開発され市場に出回るようになった.しかし,その後のコンピュータ処理速度の驚異的な高速化に伴い,現在ではコンピュータによって画像を構築する3次元超音波が主流となっている.
参考文献
1)Baba K, Satoho : Development of the system for ultrasonic fetal three-dimensional reconstruction. Acta Obst Gynaec Jpn 38 : 1385, 1986
2)馬場一憲 : 3次元超音波の基礎と原理.マスター3次元超音波(竹内久彌,馬場一憲編),pp12-29,メジカルビュー社,東京,2001
3)Baba K, Okai T : Basis and principles of three-dimensional ultrasound. Three-dimensional Ultrasound in Obstetrics and Gynecology(Baba K, Jurkovic D, ed). pp1-19, Parthenon Publishing, Carnforth, 1997
4)Baba K : Introduction to three-and four-dimesional ultrasound. An Atlas of Three-and Four-Dimensional Sonography in Obstetrics and Gynecology(Kurjak A, Jackson D, ed). pp3-18, Taylor&Francis, New York, 2004
5)馬場一憲,井尾裕子 : 産婦人科3次元超音波.メジカルビュー社,東京,2000
6)馬場一憲 : 超音波像による産婦人科の飛躍.永井書店,大阪,1992
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