icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断

I 超音波検査法の基礎知識

超音波の安全性に関する重要事項

著者: 遠藤信行1

所属機関: 1神奈川大学工学部電子情報フロンティア学科

ページ範囲:P.386 - P.388

文献概要

 内視鏡に代表される医療機器に要求される「電気的安全性」や「細菌学的な安全性」を考慮することが,超音波医療機器にも当然要求されるが,ここでは超音波診断・治療装置を使った場合に,主に音響エネルギーに関連して考慮すべき音響学的安全性について述べる.

 従来から安全といわれている超音波診断も,いわゆるALARA(as low as reasonably achievable)の原則に従って実施することが重要である.つまり,超音波診断のメリット・デメリットを理解し,高度な技量をもつ担当者が,必要な時間・回数だけ超音波診断を行うことが原則である.特に産科婦人科領域で,カラードプラ断層像法,ハーモニックイメージングやバブル造影剤を使用する診断時には,以下に記述するTI,MIなどの概念をよく理解し,障害などが発生しないように注意する必要がある.しかし,通常の診断では必要以上に心配することはない.

参考文献

1)遠藤信行,土屋健伸 : 超音波照射時の生体内温度上昇における擬似骨の影響のファントム実験とシミュレーションとの比較検討.超音波医学 35 : 173-181,2008
2)(社)日本超音波医学会編 : 超音波医学の基礎1巻.pp115-117,医学書院,2000
3)超音波便覧編集委員会編 : 超音波便覧.pp42-43,丸善,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら