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今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断 II 婦人科領域における超音波診断
骨盤内臓器の超音波解剖学
著者: 石原楷輔1 椎津敏明1 西原富次郎1
所属機関: 1新横浜母と子の病院
ページ範囲:P.390 - P.399
文献購入ページに移動骨盤内臓器の超音波観察法には大別して経腹,経腟,経直腸,経会陰の各走査法がある.必要に応じカラードプラ法,sonohysterography,超音波造影法,三次元表示法が併用されるが,日常診療では通常,経腟走査法が用いられる.経腟法は腟円蓋を介し臓器に近接し観察できるため再現性の高い画像が得られることから,いわゆるin vivoにおける超音波解剖学(形態学)が可能になったと言えよう.しかし,実際には機器の精度,検者の画像描出技術や読影力などには格差があるのも事実である.したがって,常に検出画像と解剖学を摺り合わせ検討する習慣を身につけ,正確な読影力を養うことが大切である.
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