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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断 II 婦人科領域における超音波診断

骨盤内臓器の超音波解剖学

著者: 石原楷輔1 椎津敏明1 西原富次郎1

所属機関: 1新横浜母と子の病院

ページ範囲:P.390 - P.399

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骨盤内臓器の超音波解剖学

 骨盤内臓器の超音波観察法には大別して経腹,経腟,経直腸,経会陰の各走査法がある.必要に応じカラードプラ法,sonohysterography,超音波造影法,三次元表示法が併用されるが,日常診療では通常,経腟走査法が用いられる.経腟法は腟円蓋を介し臓器に近接し観察できるため再現性の高い画像が得られることから,いわゆるin vivoにおける超音波解剖学(形態学)が可能になったと言えよう.しかし,実際には機器の精度,検者の画像描出技術や読影力などには格差があるのも事実である.したがって,常に検出画像と解剖学を摺り合わせ検討する習慣を身につけ,正確な読影力を養うことが大切である.

参考文献

1)石原楷輔 : 経腟エコーの基本と読み方.メジカルビュー社,東京,1994
2)石原楷輔 : パワーアップ経腟超音波.メジカルビュー社,東京,1999
3)鈴村正勝 : IV子宮,5子宮峡部.現代産婦人科学大系14巻A(産科臨床解剖生理学Ia),pp116-117,中山書店,東京,1976
4)大池澄孝 : 子宮内膜運動と卵巣ホルモン動態および子宮収縮との関連性についての検討.日産婦学会誌42 : 1-7,1990
5)小田部徹,関谷隆夫,石原楷輔 : 出血時における閉経期子宮の超音波学的考察.日産婦神奈川地方部会誌35 : 33-35,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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