文献詳細
今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
II 婦人科領域における超音波診断 [子宮疾患の超音波診断]
文献概要
絨毛性疾患とは,絨毛性疾患取り扱い規約によれば,胞状奇胎,絨毛癌,胎盤部トロホブラスト腫瘍(placental site trophoblastic tumor : PSTT)ならびに存続絨毛症の総称であり,臨床的には表1のように分類される.超音波検査は,特に胞状奇胎の診断に非常に有用とされてきたが,近年,経腟超音波断層法をはじめとした超音波機器の性能の向上と,より早期から妊娠の診断がなされるようになったことから,従来の概念に捉われない胞状奇胎の超音波診断が求められている.
参考文献
1)佐藤賢一郎,水内英充 : 絨毛性疾患の超音波所見.臨婦産60 : 799-814,2006
2)小林正幸,中川達史,平野開士,他 : 初期胞状奇胎の診断法について.産と婦76 : 277-281,2009
3)日本産婦人科医会編 : 研修ノートNo.74,妊娠初期の超音波検査.pp53-55,日本産婦人科医会,2005
4)坂井昌人 : 胞状奇胎(エコー).産と婦74 : 27-29,2007
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