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今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断 II 婦人科領域における超音波診断
3次元超音波の応用
著者: 伊藤真友子1 関谷隆夫1 宇田川康博1
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部産婦人科学
ページ範囲:P.505 - P.511
文献購入ページに移動■3次元法の基礎
婦人科超音波検査は,内診とともに一般外来診療における基本的診察法の一翼を担うようになり,一般臨床においては,通常の2次法を用いた断面像による形態評価とドプラ法による血流の分布とキャラクターの評価ができれば,何ら問題はない.しかしながら,これまでの画像は検者自身によるプローブ走査による任意の2次元断面像であり,走査面やデータ量についての限界があった.一方,超音波診断装置にかかわるソフト/ハード面における医工学技術の進歩は,3次元立体画像の作像を可能とし,現在では,超音波検査で得られる生体情報(3次元データセット)から任意の画像を構築して活用する,新しい多次元画像診断ツールとして捉えられるようになった.これまでいわゆる3次元超音波検査に関しては,技術的進歩と臨床的ニーズの過程の中で多くの方法が試行されてきたが,ここでは最も一般的な原理と作像法を示す(図1)1~4).
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