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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断

IV 産科における超音波診断─妊娠中・後期 [胎児の正常超音波像と形態異常]

4.腹部の超音波像─肝臓・脾臓・消化管など

著者: 林聡1 左合治彦1

所属機関: 1国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科

ページ範囲:P.599 - P.603

文献概要

 胎児の超音波検査を行ううえで最も基本的で重要なポイントは,正常胎児の解剖を熟知し,その超音波画像を描出できるか否かである.当センターでは妊婦に対する胎児超音波スクリーニング検査を20週と30週に実施しており,スクリーニング検査において描出されるべき標準画像を12画像と定めている.その標準12画像の描出が困難である場合は胎児形態異常を疑い,さらに胎児精査を行っている1).これらの標準12画像を用いることにより,ほとんどの胎児形態異常のスクリーニングが可能であり胎児診断も容易になる.この稿では胎児腹部について主な消化器系の胎児疾患を例示し,その超音波像について述べる.

参考文献

1)左合治彦,林  聡,穴見 愛 : 胎児超音波スクリーニングの実際.産婦治療98 : 846-853,2009
2)Diagnostic imaging of fetal abnormalities(Nyberg DA, eds). Lippincott Williams&Wilkins, Philadelphia, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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