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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断

IV 産科における超音波診断─妊娠中・後期 [胎盤異常の診断]

1.前置胎盤

著者: 市塚清健1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.696 - P.699

文献概要

 前置胎盤の診断は胎盤と組織学的内子宮口の位置関係に基づきなされる.したがってこれらの診断には経腟超音波断層法(経腟超音波検査)が最も有用であり,現在はほとんどの例で無症候の時期に診断をつけることが可能となっている.しかしながら,診断をつける際には,前述のごとく組織学的内子宮口の同定が必要であり,それには検査の時期が重要で,子宮狭部と子宮頸部の正常超音波像,妊娠経過に伴う変化への理解が要求される.ここでは正常な子宮狭部,子宮頸部について述べた後,2008年に改訂された前置胎盤の診断基準をもとに診断方法と診断時の注意事項について述べる.

参考文献

1)石原楷輔 : 経腟エコーの基本と読み方.pp127-138,メジカルビュー社,1994
2)市塚清健,長谷川潤一,松岡 隆,他 : 妊娠中・後期中期における前置・低置胎盤の診断.臨婦産61 : 1048-1051, 2007
3)産科婦人科用語集・用語解説集改訂第2版(日本産科婦人科学会編).pp226-227,金原出版,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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