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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻4号

2010年04月発行

今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断

VI 新しい超音波技術の展望

子宮頸部組織弾性イメージング

著者: 小松篤史1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.798 - P.801

文献概要

 デジタル診断技術がめざましい進歩を遂げるなか,産婦人科において「内診」という診断技術はいまだに重要な位置を占めていることに疑いの余地はない.婦人科領域では子宮筋腫や卵巣嚢腫などの腫瘤の存在・圧痛や硬結の有無・可動性など,産科では子宮口の開大や展退,児頭下降の程度などで,それらとともに内診においてきわめて重要な情報が組織の硬さ(硬度)である.

 にもかかわらず「内診」という診断技術は検者の経験や主観に大きく左右され,客観性に乏しいことが問題であった.近年超音波を用いて組織の硬度を客観的に評価する方法(組織弾性イメージング : elastography)が開発され,特に乳腺や甲状腺領域では汎用されつつある.

参考文献

1)松村 剛,椎名 毅,大坂卓司,他 : Real-time Tissue Elastography技術の開発(解説).メディックス41 : 30-35, 2004
2)Thomas A, Kümmel S, Gemeinhardt O, et al : Real-time sonoelastography of the cervix : tissue elasticity of the normal and abnormal cervix. Acad Radiol 14 : 193-200, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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