文献詳細
今月の臨床 産婦人科画像診断のセカンドチョイス
文献概要
婦人科診療で経腟超音波のつぎに選ぶ画像診断には何があるか?
現在,ほとんどの施設において婦人科画像診断のファーストチョイスは経腟超音波だと思われる.経腟超音波は,(1)外来で簡便に低侵襲で施行できる,(2)骨盤内の婦人科臓器の範囲であれば臓器・病変の描出に優れており,簡易検査としては高い画像診断能を有する,(3)繰り返しの検査が可能であるため,経時的な変化を追うことができる,(4)内診等と同時に行うため,その所見を考え合わせながら診断することができる,(5)カラードプラ,ソノヒステログラフィ,3D画像などの特殊な方法でさらに診断能が向上する場合もある,などの特長があり,画像診断のファーストチョイスとして最適な診断法であることには異論がないであろう.逆に欠点としては,描出範囲が比較的狭いこと,診断者の能力に依存する部分が比較的大きいこと,記録が通常は静止画像のみでレトロスペクティブな評価やほかの症例との比較において客観性に劣ることなどが挙げられ,これらを補う目的でさらに精査が必要と判断された場合にセカンドチョイスとして追加の画像診断を行うことになる.悪性腫瘍の診断を含めて,婦人科疾患で経腟超音波の次に現在主に用いられている画像診断はMRI, CT, PET(PET─CT含む)であり,この3検査以外の画像診断をセカンドチョイスとして行うことは特殊なケース以外はほとんどないと思われる.
現在,ほとんどの施設において婦人科画像診断のファーストチョイスは経腟超音波だと思われる.経腟超音波は,(1)外来で簡便に低侵襲で施行できる,(2)骨盤内の婦人科臓器の範囲であれば臓器・病変の描出に優れており,簡易検査としては高い画像診断能を有する,(3)繰り返しの検査が可能であるため,経時的な変化を追うことができる,(4)内診等と同時に行うため,その所見を考え合わせながら診断することができる,(5)カラードプラ,ソノヒステログラフィ,3D画像などの特殊な方法でさらに診断能が向上する場合もある,などの特長があり,画像診断のファーストチョイスとして最適な診断法であることには異論がないであろう.逆に欠点としては,描出範囲が比較的狭いこと,診断者の能力に依存する部分が比較的大きいこと,記録が通常は静止画像のみでレトロスペクティブな評価やほかの症例との比較において客観性に劣ることなどが挙げられ,これらを補う目的でさらに精査が必要と判断された場合にセカンドチョイスとして追加の画像診断を行うことになる.悪性腫瘍の診断を含めて,婦人科疾患で経腟超音波の次に現在主に用いられている画像診断はMRI, CT, PET(PET─CT含む)であり,この3検査以外の画像診断をセカンドチョイスとして行うことは特殊なケース以外はほとんどないと思われる.
参考文献
1) 今岡いずみ,田中優美子 : 婦人科MRIアトラス.秀潤社,2005
2) 村上 優 : 婦人科腫瘍の新たな診断法PET検査の有用性と問題点.日産婦会誌61 : N─308─N─313,2009
3)平澤 猛,村松俊成,宮本 壮,他 : 卵巣癌再発におけるFDG─PETの有用性.産婦の実際54 : 1471─1475,2005
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