文献詳細
今月の臨床 異所性妊娠
治療法の選択
文献概要
はじめに
経腟超音波の性能の向上により,早期に異所性妊娠(子宮外妊娠)の診断が可能となったが,判断に迷う症例も依然多く存在する.その診断の補助にはhCG測定が有用だが,子宮内の妊娠であってもhCGが低い症例では経腟超音波でも胎嚢が確認できないこともあるため,異所性妊娠の診断に際しては慎重であるべきである.本稿ではhCG測定法,腹腔鏡下手術の適応,子宮内容除去術の要否,待機療法の可否,不妊治療中の異所性妊娠などについて述べる.
経腟超音波の性能の向上により,早期に異所性妊娠(子宮外妊娠)の診断が可能となったが,判断に迷う症例も依然多く存在する.その診断の補助にはhCG測定が有用だが,子宮内の妊娠であってもhCGが低い症例では経腟超音波でも胎嚢が確認できないこともあるため,異所性妊娠の診断に際しては慎重であるべきである.本稿ではhCG測定法,腹腔鏡下手術の適応,子宮内容除去術の要否,待機療法の可否,不妊治療中の異所性妊娠などについて述べる.
参考文献
1) Hinney B, Bertagnoli C : Diagnosis of early ectopic pregnancy by measurement of the maternal serum to cul-de-sac fluid beta-hCG ratio. Ultrasound Obstet Gynecol 5 : 295─296, 1995
2) Oettinger M, Odeh M, Tarazova L, et al : Beta-HCG concentration in peritoneal fluid and serum in ectopic and intrauterine pregnancy. Acta Obstet Gynecol Scand 74 : 212─215, 1995
3) RCOG guideline N0.21. In : The management of tubal pregnancy. 2004(guideline)
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