icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科64巻9号

2010年09月発行

雑誌目次

今月の臨床 ここが問題─若年女性のやせ・肥満

若年女性のやせ願望の実態とその問題点

著者: 菅原歩美 ,   曽根博仁

ページ範囲:P.1263 - P.1267

はじめに

 現在のわが国では,若い女性のやせ者の増加は,男性における肥満者の増加とならび社会的な問題となっている.国民健康栄養調査1)では,20代女性のやせ者(BMI<18.5)の割合はほかの年代や男性と比べても高く,1995年以降20%以上が続いている(図1).最近では,30代女性のやせ者も増加しており,平成20年度の同調査では16.8%がやせと判定された.一方,肥満女性(BMI>25)の割合は20代,30代でそれぞれ7.7%,11.8%と,男性の14.6%,29.5%と比較してかなり低い.それにもかかわらず,20代女性の約40%,30代女性では半数以上が自身の体型を「太っている」または「少し太っている」と評価しており,実際に体重を減らそうとしている者の割合も半数近いことからも,若い女性の体型認識のずれややせ願望の強さがうかがえる.本稿では,若い女性のやせ願望の現状や,やせ願望を引き起こしている因子について検討したい.

若年女性のやせ・肥満と生殖機能異常

1.若年女性のやせと月経異常

著者: 楢原久司

ページ範囲:P.1269 - P.1273

はじめに

 性成熟の過程は,第二次性徴の発現,初経の初来,排卵周期の確立,第二次性徴の完成へと移行する段階的な過程である.思春期女性の身体発育の向上に伴い,初経年齢の低年齢化,性機能の早熟化がみられる一方,社会・生活環境の変化による視床下部・下垂体・卵巣系の機能異常あるいは器質的疾患により月経不順や続発無月経となり,外来を受診する若年女性も少なくない.

 月経不順,続発無月経,月経困難症などの月経異常が思春期に生じた際に必要な観点は,それが心身の正常な性成熟過程の個人差によるものなのか,病的なもので治療を要するものなのかを見分けることである.これは一般に困難とはいえ,的確に個々の病態を評価できるか否かは将来の妊孕性に関連しているため,軽視できない問題である1, 2).その際,下記に述べる治療の一方で,やせを中心とした身体・精神にかかるストレスの存在を早期に見つけ,可及的に修正することは,予防─治療─予後に至るスペクトラムのなかできわめて重要である1, 2)

2.若年女性のやせと骨粗鬆症

著者: 甲村弘子

ページ範囲:P.1275 - P.1279

骨粗鬆症

1. 骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症とは,「骨強度の低下を特徴とし,骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義されている.骨強度は骨密度と骨質の2つの要因からなり,70%が骨密度に依存し,残りの30%は骨の微細構造や弾性などの骨質によるとされる.すなわち,従来の骨密度を中心とした考え方から,年齢,既存骨折の存在,骨代謝回転の増加など,骨折の発生にかかわる危険因子全体を含めて考えるようになった1)

 わが国では,人口の急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の患者が年々増加しつつあり,その数は現時点で1,100万人と推測されている.骨粗鬆症では椎体,前腕骨,大腿骨頸部などの骨折が生じやすく,そのための対策が重要な課題となっている.

3.若年女性の肥満とPCOS

著者: 千石一雄 ,   宮川博栄 ,   佐藤恒 ,   宮本敏伸

ページ範囲:P.1281 - P.1285

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome : PCOS)は生殖年齢婦人の5~10%に認められ,排卵障害や不妊,多毛などの男性化症状,卵巣腫大などの特徴的な症状を示し,内分泌,耐糖能などの代謝異常が複雑に関与したheterogenousな疾患グループと位置づけられる.

 PCOSの診断基準は1990年にNational Institute of Child Health and Human Development(NIH/NICH)カンファレンスで月経異常と高アンドロゲン血症または男性ホルモン過剰症状を有することが必須とされた1).しかし,十分なコンセンサスが得られたとはいえず,2003年欧州ヒト生殖学会(European Society of Human Reproduction : ESHRE)と米国生殖医学会(American Society of Reproductive Medicine : ASRM)の合同カンファレンスがRotterdamで開催され超音波での多嚢胞性卵巣所見も加えられ,月経異常,男性ホルモン過剰または男性化症状ならびに卵巣所見のうち2つ条件を満たすものという新しい診断基準を採用した2)

 わが国においてはPCOS患者の症状の出現頻度が欧米婦人と異なることが従来より指摘されており,1993年日本産婦人科学会がわが国独自の診断基準を作成した3).しかし,臨床所見,内分泌所見,卵巣所見の3項目でわが国の婦人における出現率の高い所見を必須項目としたため,欧米の診断基準と互換性がないことが指摘されていた.2007年わが国での新たな診断基準が表1のように改正され,その際行われた全国アンケート調査からPCOS患者の背景もある程度明らかにされた4).しかし,経腟超音波検査ができない若年者,特に思春期女子の卵巣の大きさ,小卵胞数を正確に測定することは困難であり若年者のPCOSの正確な診断は意外と難しいことが多い.

 PCOSと肥満,特に上半身型(内臓性,中心性)肥満は密接な関連性を有しており,肥満自体が内分泌動態にも悪影響を与え種々の生殖機能異常がもたらされる.また,肥満やPCOSは二型糖尿病,心血管疾患に代表されるメタボリックシンドローム(MBS)のリスク因子であることも指摘されている.

 本稿では若年PCOS患者と肥満との関連ならびに生殖機能に及ぼす影響に関し概説する.

4.体重の正常化と生殖機能の回復

著者: 田村博史 ,   木塚文恵 ,   李理華 ,   田邊学 ,   杉野法広

ページ範囲:P.1287 - P.1291

はじめに

 急激に体重が減少した結果として無月経に陥る体重減少性無月経は若い女性によくみられる.体重減少性無月経の病態は,体重減少によって視床下部障害をきたし,低ゴナドトロピン性の性腺機能低下により無月経となる.ダイエットや過度のスポーツによって短期間で体重の減少した単純性体重減少性無月経のほか,精神的・心因性要素の強い神経性食思不振症にも注意を要する.体重減少性無月経の月経回復率に関する報告はさまざまであるが,10年間長期観察したものでは約80%と良好な回復率が報告されている1).しかし,実際には,体重の増加や月経周期の回復が得られず,その対応に苦慮することが多い.本稿では体重増加に伴う月経の回復を当院の体重減少性無月経症例の検討をふまえて考察したい.

5.ストレス・摂食調節因子によるゴナドトロピン分泌制御

著者: 岩佐武 ,   松崎利也 ,   苛原稔

ページ範囲:P.1293 - P.1299

はじめに

 摂食およびストレスと性機能は密接に関係する.GnRH分泌は中枢・末梢の種々の因子により促進的または抑制的に制御されている.レプチンおよびkisspeptinはGnRH分泌促進因子として作用する.一方,摂食促進因子やストレス関連因子の一部およびgonadotropin inhibiting hormone/RFamide-Related-Peptide(GnIH/RFRP)はGnRH分泌抑制因子として作用する.栄養不良や強いストレスを受けた状態では,GnRH分泌促進因子の抑制とGnRH分泌抑制因子の活性化が同時に起こり,GnRH分泌が低下するものと推測される(図1).本稿ではこれらの因子と,栄養不良・ストレスによる性機能抑制とのかかわりについて概説する.

若年女性のやせ・肥満と周産期異常

1.若年女性のやせと低出生体重児

著者: 平松祐司

ページ範囲:P.1300 - P.1305

はじめに

 日本肥満学会肥満診断基準検討委員会(2000年)の定義では肥満度(body mass index : BMI)により体型分類されており,低体重(やせ) : <18.5,普通体重(正常) : 18.5≦BMI<25,肥満 : BMI≧25と分類されている.

 肥満人口は近年急増し,成人だけでなく小児でも増加し,欧米ではepidemicな状態として捉えられている.わが国でも同様に肥満増加傾向があり,肥満は糖尿病やメタボリックシンドローム発症と密接な関係を有しているために特に注目され,その対策は世界共通の大きなテーマである.一方,わが国においては出産年齢あるいはそれより若い世代の女性のやせも大きな問題になっている.

 胎児発育は非常に多くの因子により制御され大きく分けて母体環境,自然環境,社会的環境,および胎児自身の因子などがある(表1).このうち最も胎児発育に対する影響が大きいのは,母体環境である.胎児発育には母体からの栄養素の移送が直接関係し,多くの場合は糖尿病・妊娠糖尿病,妊娠高血圧症候群などの合併症の影響を強く受けるが,今回のテーマであるやせや肥満も影響する.

2.胎児期の栄養不良と生活習慣病

著者: 佐川典正

ページ範囲:P.1307 - P.1313

はじめに

 近年の疫学研究や動物実験から,胎児期に低栄養に曝された児は子宮内での発育が抑制されsmall-for-gestational-age(SGA)として出生するが,多くの症例では新生児期にcatch-upし,これらcatch-upしたSGA児は,成長後に肥満や糖代謝異常など生活習慣病を発症しやすくなることが明らかとなった.一方,動物実験ではあるが母体の蛋白摂取制限により出生仔が成長後に高血圧を発症しやすいことも報告されている.また,母獣に高脂肪食を負荷すると出生仔は成長後に肥満しやすくなるとの報告もある.これら各種成人期の疾病の発症には,胎生期~新生児期の各種臓器機能の発達形成時期にさまざまなストレス(刺激)が胎児の細胞に作用するとそれに反応してepigeneticな変化がその細胞に生じること(胎児プログラミング)によると推測されている.そして,この変化(プログラム)は成長後も発現し続け,運動不足や高脂肪食などの生活習慣が加重されると生活習慣病として発症する.

 本稿では,まず母体低栄養に起因する胎児発育制限(intrauterine growth restriction : IUGR)が出生後の児に及ぼす長期予後について疫学的研究を紹介し,ついで,遺伝子発現調節の視点から現在考えられている胎児プログラミングの機序について概説する.

3.低出生体重児の長期予後

著者: 中野有也 ,   板橋家頭夫

ページ範囲:P.1314 - P.1317

はじめに

 近年,わが国における低出生体重児(2,500 g未満で出生した新生児)の割合は増加の一途をたどっている(図1)1).最近の統計によると,出生児の約1割が低出生体重児となっており,その割合は現在も増加傾向にある.これには,周産期医学の進歩により早産・低出生体重児の救命率が飛躍的に向上したことが少なからず影響しているが,妊孕世代女性のやせ願望やストレス,喫煙などの影響も危惧されている.本稿では,増え続ける低出生体重児の長期予後について,Barker仮説(胎児プログラミング仮説)の観点から,主にメタボリックシンドロームとの関係を中心に概説する.

4.肥満妊婦の周産期合併症

著者: 山崎峰夫 ,   牧原夏子

ページ範囲:P.1318 - P.1323

はじめに

 肥満は高血圧や心疾患,耐糖能障害,高脂血症のリスク因子である.肥満女性は,これらの病態を有していなくても,その発症リスクとなる身体的背景を有している頻度が高い.したがって,肥満妊婦では妊娠に伴う生理機能の変動にそれらのリスク因子が直接あるいは間接的に加わってさまざまな異常が発生しやすい.実際,肥満女性は適正体重の女性に比べ,妊娠から分娩にかけてより多くの医療サービスを必要としているとの研究成績も報告されており1),社会医学的観点からも問題が多い.本稿では,肥満妊婦に関して論じられてきた広範囲の問題のなかで,特に周産期合併症に関して,分娩にかかわるもの以外について概説する.

5.肥満妊婦と難産

著者: 牧野真太郎 ,   宮国泰香 ,   竹田省

ページ範囲:P.1324 - P.1331

はじめに

 身体的特徴や年齢などの因子は,妊娠・分娩・産褥時期の合併症や周産期予後を考えるうえで重要な因子である.体重の管理については,非妊時の体重,妊娠中の体重増加,分娩時の体重などさまざまな因子があり,体格の判定にはBMI〔body mass index=体重(kg)/身長2(m2)〕を通常用いる.日本産科婦人科栄養問題委員会では,非妊時においてBMI 18未満をやせ,18以上24未満を標準,24以上を肥満とし,妊娠中は妊娠初期BMI 24以上,妊娠中期BMI 26以上,妊娠10か月BMI 28以上を肥満としている1).妊娠の体重増加に関しては,妊娠高血圧症候群予防のために非妊時体重別にやせ10~12 kg,標準7~10 kg,肥満5~7 kgの増加が提案されている2)

 Cnattingiusら3)は,非妊時のBMIが高いほど妊娠後期の死産が有意に高値で,早産も有意に高率であるとしている.また,表1 4)にまとめたように,肥満妊婦は妊娠中のみならず分娩時にもさまざまな合併症を引き起こし,ハイリスク妊娠といえる.本稿では,肥満妊婦の合併症のなかで,主に分娩時合併症を中心に,その対応について述べる.

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・57

内腸骨動脈と出血

著者: 藤井信吾

ページ範囲:P.1334 - P.1337

はじめに

 論文の執筆要項に,症例の詳細な記載が必要であると書いてあったために,この執筆依頼は断るつもりであった.臨床経験談のように書いてもよいのであれば,「過去の記憶をたどって何かを書くことはできますよ」とお話しするとそれでよいからとのことであったので,執筆をすることになった.したがって以下の文章は,いわば臨床四方山話である.これらの話は20年以上も昔の話であり,現在のようにCT,MRI,超音波などの検査機器を使った手技がなかった時代の話であることも一言申し添えておきたい.

病院めぐり

広島市立安佐市民病院

著者: 秋本由美子

ページ範囲:P.1339 - P.1339

 広島市立安佐市民病院は,広島市北部地域および広島県北西部の公的中核病院として1980年に開院しました.「愛と誠の精神をもって医療を提供します」という理念のもと,職員一丸となって患者様に満足いただける医療を展開しています.18診療科,527床の総合病院であり,一次救急から三次救急まで対応しています

 2005年に日本医療機能評価機構からの認定を受け,早々に電子カルテが導入されました.2010年春からは地域がん診療連携拠点病院の認定も受け,ますます活気づいています.

症例

Giant umbilical cordの1例

著者: 林和俊 ,   永井立平 ,   木下宏実 ,   小松淳子 ,   海老沢桂子 ,   松本光弘 ,   南晋 ,   竹内悟 ,   佐々木潔 ,   薄井桂子 ,   金澤亜錦 ,   高橋章仁 ,   所谷知穂 ,   吉川清志 ,   田村成一郎

ページ範囲:P.1340 - P.1343

 Giant umbilical cordは尿膜管開存症に伴って発症するきわめて稀な臍帯異常である.

 25歳,初産婦.妊娠25週1日,臍帯嚢胞のため,前医より胎児精査の目的で紹介受診した.胎児腹部から出てまもなくの臍帯に直径27 mmの嚢胞を認める.羊水染色体検査は正常核型.妊娠30週ごろから臍帯浮腫が著明にみられるようになった.妊娠36週には臍帯直径は4.6 cmにもなったため分娩誘発とした.分娩経過中,variable decelerationが頻発したため,緊急帝王切開により男児を出産した.生後精査により尿膜管開存症と確定診断した.

 臍帯嚢胞に遭遇することは非常に稀で,染色体異常や先天奇形の合併に注意する必要があるが,giant umbilical cordを呈してくるケースは尿膜管開存症の可能性が高い.その場合は,小児外科医と連携しながら慎重に分娩方法を選択し,生児は適切な外科的処置を受ける必要がある.

腸上皮型粘液性卵巣境界悪性腫瘍で妊孕性を温存した腹腔鏡下手術の1例

著者: 木林潤一郎 ,   石川哲也 ,   安藤直子 ,   市原三義 ,   森岡幹 ,   奥田剛 ,   長塚正晃 ,   岡井崇 ,   九島巳樹

ページ範囲:P.1345 - P.1349

 上皮性境界悪性卵巣腫瘍は,術前には診断が難しく良性または悪性のどちらとも診断され得る疾患である.卵巣がん治療ガイドラインでは,卵巣癌に準じた治療が望ましいとしているが,予後が比較的に良好であるために,妊孕性を温存した手術の報告が増えてきている.今回われわれは,若年者の腸上皮型粘液性境界悪性腫瘍を経験したので,文献的考察とともに報告する.

 症例は34歳の未婚女性.下腹部痛を主訴に受診.精査により,良性の両側性卵巣嚢腫と診断し,腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術を施行した.術後病理組織検査から,腸上皮型粘液性境界悪性腫瘍Ic(b)および内膜症性嚢胞と診断された.そのため,追加治療として腹腔鏡下に患側の付属器切除術を施行した.現在,外来にて経過を観察しており,術後10か月経過したがこれまで再発は認めていない.

筋腫核出が困難であった若年cellular leiomyomaの1例

著者: 朝野晃 ,   早坂篤 ,   鈴木博義 ,   島崇 ,   和田裕一

ページ範囲:P.1351 - P.1355

 症例は25歳で19歳時にcellular leiomyomaの部分切除の既往がある.その後,GnRH療法を繰り返し行うも子宮筋腫が増大し,下腹部痛や月経痛が持続するようになった.24歳時に,子宮が小児頭大となり,MRIでは正常筋層はほとんど認められず,境界が不明瞭な子宮筋腫核を多数認め,子宮の温存は困難と判断し,子宮全摘術を施行した.病理診断はcellular leiomyomaであった.術後2年を経過するが再発所見は認めない.

--------------------

編集後記

著者: 倉智博久

ページ範囲:P.1362 - P.1362

 日本産科婦人科学会の重大な課題の1つは,教育体制の改善です.日本産科婦人科学会専門医の申請基準が大きく変更されました.一言で言えば,専門医の申請や更新の条件が大変厳しくなったのですが,これは,産科婦人科学会が独善的に勝手に行っている変革ではありません.今までは,専門医の認定は各学会が独自に行ってきましたが,これでは適切な外部評価を受けていないという批判がありました.専門医は,国民からみても妥当な認定がなされていなければならないということです.現在は,専門医の医療の質を保証できる体制作りのため,「日本専門医制評価・認定機構」の認定も必要となるという方向で議論されています.これに対し,産科婦人科学会専門医中央委員会では受験資格の厳格化という方向で変革を進めたわけです.もちろん申請者の要件が厳しくなっただけでなく,指導医側にも厳しい条件が求められ,専攻医指導施設には,5年間で3編以上の論文発表が要求されることとなりました.さらに,現在,整備が進められているのが指導医の質の保証です.指導医に対しても,指導医講習会や指導要領の策定などを通じて,質を保証しようとしています.今まで産科婦人科学会は,どちらかといえば専門医の認定が甘いといわれてきましたので,この方向性はやむを得ないことと思われます.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

76巻12号(2022年12月発行)

今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard

76巻11号(2022年11月発行)

今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?

76巻10号(2022年10月発行)

今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識

76巻9号(2022年9月発行)

今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで

76巻8号(2022年8月発行)

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

icon up
あなたは医療従事者ですか?