文献詳細
連載 Estrogen Series・92
文献概要
経口投与された薬剤は,腸管から吸収され,肝─門脈系(hepatic-portal system)に入り,肝臓を通過してから,全身循環に入る.このとき多くの薬剤は肝臓内で代謝され,その結果,全身に分布される薬剤量は減少する.このような肝臓通過による効果はfirst pass effect(第一通過効果),first pass metabolism(第一通過代謝),presystemic metabolism(全身循環以前の代謝)などと呼ばれている.
投与法が経口ではなく,経腟,静脈内,筋注,舌下,エロソールによる吸入などの場合には,肝門脈系を介さないので,first pass effect発生しない.薬剤に対するfirst pass effectに影響を与えるのは,消化管腔の状態,消化管壁内酵素,消化管内細菌酵素,肝酵素などである1).
投与法が経口ではなく,経腟,静脈内,筋注,舌下,エロソールによる吸入などの場合には,肝門脈系を介さないので,first pass effect発生しない.薬剤に対するfirst pass effectに影響を与えるのは,消化管腔の状態,消化管壁内酵素,消化管内細菌酵素,肝酵素などである1).
参考文献
1) First pass effect.hppt//:en.wikipedia.org.wiki/First_pass_effect
2) NAMS(編) : Menopause Practice. 3rd ed, North American Menopausal Society, 2007
掲載誌情報