文献詳細
原著
子宮頸部初期病変に対するLEEP法による円錐切除術の検討―ループ型電極とニードル型電極の比較
著者: 我妻理重1 三浦伶史1 湊敬廣1 濱田裕貴1 松本大樹1 吉田祐司1
所属機関: 1大崎市民病院産婦人科
ページ範囲:P.279 - P.282
文献概要
術後病理診断の結果,CIN3+AISが1例,CIN2もしくはCIN3が91例,Invasive ca.Ia1が11例,Ia2が1例,Ib1が8例であった.上皮内病変症例(92例)のうち完全切除例は90例(98%),そのうち再発が3例(3%)であり,治癒率(完全切除かつ再発なしの割合)は95%(87/92例)であった.上皮内病変完全切除例における再発率はループ型群11%(3/27例),ニードル型群0%(0/63例)であったが有意差はみられなかった(Log-rank test ; p=0.28).ニードル型電極を用いて行った症例の治癒率は98%(63/64例)で,ループ型の86%(24/28例)より高値であったが,観察期間に差があるため予後への寄与は不明であり,さらなる症例の蓄積と長期間の観察が必要と考えられた.
参考文献
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