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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科65巻4号

2011年04月発行

今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント

月経異常

6.頻発月経

著者: 髙橋健太郎1

所属機関: 1滋賀医科大学医学部地域周産期医療学講座

ページ範囲:P.403 - P.407

文献概要

1 概 念

 月経は約1か月の間隔で自発的に起こり,限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血と定義されており,正常月経の月経周期日数は25~38日,その変動は±6日以内である1).この正常範囲を逸脱し,月経周期が24日以下という短いサイクルになることを頻発月経といい,月に2~3回も月経が起こる場合である.多くは20,21日の周期を取ることが多い.

 頻発月経は,排卵を伴っていない無排卵性頻発月経と排卵を伴う排卵性頻発月経に分類されるが(図1),無排卵性のものが多い.また,年齢,すなわち思春期,更年期,性成熟期により,臨床的意義,対処法が大いに異なる疾患である.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会編 : 産科婦人科用語集・用語解説集.p156,金原出版,2008
2) 日本産科婦人科学会編 : 産科婦人科用語集・用語解説集.p290,金原出版,2008
3) 髙橋健太郎 : 月経の異常.小児内科42 : 1031─1034,2010
4) 岩田壮吉,内田 浩,丸山哲夫,他 : 月経異常.産婦治療94 : 693─700,2007
5) 平川舜,間崎和夫 : 甲状腺疾患に伴う月経異常.産婦人科研修の必須知識2007(日本産科婦人科学会編).pp 419─420,杏林舎,2007
6) 髙橋健太郎,喜多伸幸 : 思春期における月経異常.産婦治療99 : 569─576,2009
7) 髙橋健太郎,喜多伸幸 : 思春期における月経異常とその対策.産婦治療98 : 583─591,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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