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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科65巻6号

2011年06月発行

文献概要

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール

20歳代の子宮体癌の2例

著者: 沼文隆1 平林啓1 中川達史1 伊藤淳1 後賢1 中田雅彦1 伊東武久1 山下吉美2

所属機関: 1社会保険徳山中央病院産婦人科 2社会保険徳山中央病院病理科

ページ範囲:P.832 - P.836

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症例(1)

■患者 26歳,0経妊0経産.

■主訴 原発性不妊症,不正性器出血.

■既往歴 甲状腺機能低下症.

■家族歴 特記すべきことなし.

■現病歴

 挙児希望にて近医を受診し,諸検査の結果,甲状腺機能低下症および高プロラクチン血症を指摘された.チラーヂン®S(25)1錠/日およびカバサール®1/2錠/週投与とともに1か月前に人工授精を施行され,hCG 5,000単位とプロゲデポー® 125 mgの筋注を受けた.その2週間後より不正性器出血が止まらないとのことで当科紹介となった.

参考文献

1)婦人科腫瘍委員会:婦人科腫瘍委員会報告.日産婦誌61(3): 946-963,2009
2)婦人科腫瘍委員会:婦人科腫瘍委員会報告.日産婦誌62(3): 860-876,2010
3)婦人科腫瘍委員会:婦人科腫瘍委員会報告.日産婦誌63(3): 1066-1075,2011
4)紀 美和,杉山裕子,鈴木奈緒子,他:若年性子宮体がんの臨床病理細胞診断学的検討.J Jpn Soc Clin Cytol 48(5): 263-267,2009
5)市川喜仁,平井康夫,荷見勝彦:遺伝性非ポリポーシス大腸癌家系における子宮内膜癌の重要性.日婦腫瘍会誌23(1): 103-107,2005
6)日本婦人科腫瘍学会/編:子宮体がん治療ガイドライン.金原出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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