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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科65巻9号

2011年09月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・98

Premature ovarian failure

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1177 - P.1177

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 Premature ovarian failureについて,Obstetrics and Gynecology誌のClinical Expert Seriesからご紹介したい1)

 Premature ovarian failure(早発卵巣失調 : POF)は,(典型的には)40歳以前の女性が不規則な月経,無月経,不妊,などの主訴があり,FSHが高値で,血中エストロゲン値が低いときに診断される.この40歳という区切りは全く厳密なものではない.Primary ovarian failureという診断名は,failureという言葉が失敗や落第を意味しているため,患者に与える衝撃は大きい.したがって,それに代わって,似たような言葉で,患者への衝撃の少ないprimary ovarian isufficiency(早発卵巣不全)とすべきだとの意見もある.この意見は当時の著名な内分泌学者Fuller Albrightによって提案されている(1942年).この疾患の呼び方として,さらに,hypergonadotropic amenorrhea,hypergonadotropic hypogonadism,primary hypogonadismなどがある.

参考文献

1) Rebar RW : Primature Ovarian Failure Obstet Gynecol 113 : 1355─1363, 2009
2) Rebar RW, et al : Fertil Steril 53 : 804─810, 1990
3) Nelson LM, et al : J Clin Endocrinol Metab 79 : 1470─1475, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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