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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻13号

2012年12月発行

今月の臨床 これだけは知っておきたい─婦人科がんの緩和ケア

緩和ケアの実際

2.呼吸器症状の緩和ケア

著者: 田中桂子1

所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院緩和ケア科

ページ範囲:P.1186 - P.1191

文献概要

●呼吸困難は主観的な症状で,呼吸不全(すなわち低酸素血症)とは必ずしも一致しない.

●呼吸困難はtotal dyspneaと呼ばれる多面的で複合的なものであり,多職種によるアプローチが重要である.

●呼吸困難の薬物対症療法として,モルヒネ・コルチコステロイド・抗不安薬が使用される.

参考文献

1) Manning HL, Schwartzstein RM : Pathophysiology of dyspnea. N Engl J Med 333 : 1547─1553, 1995
2) 日本緩和医療学会緩和医療ガイドライン作成委員会 : 吸器症状の緩和に関するガイドライン2011年版,金原出版,2011
3) Tanaka K, Akechi T, Okuyama T, et al : Factors correlated with dyspnea in advanced lung cancer patients : Organic causes and what else? J Pain Symptom Manage 23 : 490─500, 2002
4) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会 : 終末期がん患者に対する輸液治療のガイドライン.http://www.jspm.ne.jp/guidelines/glhyd/glhyd01.pdf
5) 田中桂子 : モルヒネの効きやすそうな呼吸困難を見分ける 臨床が変わる緩和ケアのちょっとしたコツ,pp104─109,青海社,2010
6) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会 : 苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン2010年版,金原出版,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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