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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻2号

2012年02月発行

今月の臨床 分娩誘発と陣痛促進法の見直し―安全な分娩管理を目指して

子宮収縮薬の薬理作用と副作用

2.オキシトシン―oxytocin

著者: 平松祐司1

所属機関: 1岡山大学医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室

ページ範囲:P.160 - P.164

文献概要

●用法,用量については,添付文書,ガイドラインに従って使用し,副作用,禁忌,原則禁忌を理解しておく.

●副作用としてはショック,過強陣痛,子宮破裂,頸管裂傷,羊水塞栓症,微弱陣痛,弛緩出血,胎児機能不全などが報告されている.

●胎児機能不全疑い,妊娠高血圧症候群,心・腎・血管障害,児頭骨盤不均衡疑い,帝王切開術および広範囲子宮手術の既往,高年初産婦,多胎妊娠では母児および子宮収縮の観察を十分に行い,慎重に投与する必要がある.

参考文献

1) 坂元秀樹 : オキシトシン.新女性医学大系27子宮収縮.pp181─188,中山書店,東京,1999
2) ASKA : アトニン-O注1単位,5単位.添付文書(2010年改訂第7版).1─2,2010
3) Fuji Pharma : オキシトシン注射液5単位「F」.添付文書(2010年改訂第9版),1─3,2010
4) 西森克彦 : 情動とニューロペプチド.Hormone Frontier in Gynecology 17 : 57─67,2010
5) Viero C, Shibuya I, Kitamura N, et al : Oxytocin : Crossing the bridge between basic science and pharmacotherapy. CNS Neurosci Ther 16 : e138─156, 2010
6) Galbally M, Lewis AJ, Ijzendoorn M et al : The role of oxytocin in mother-infant relations : a systematic review of human studies. Harv Rev Psychiatry 19 : 1─14, 2011
7) Kelly AJ, Tan BP : Intravenous oxytocin alone for cervical ripening and induction of labor(Review), The Cochrane Collaboration, 1─75, 2009
8) 日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会 : 子宮収縮薬による陣痛誘発・陣痛促進に際しての留意点 改訂2011年版.産婦人科診療ガイドライン産科編2011,pp333─339,日本産科婦人科学会,東京,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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