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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻2号

2012年02月発行

文献概要

連載 Estrogen Series

早産予防のためのプロゲステロンの使用(2)

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.184 - P.185

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 米国食品薬品局(FDA)は早産(preterm birth : PTB)リスクを低下させるための合成プロゲステロン(17-alpha-hydroxyprogesteone caproate, 17P)の認可を発表した.早産防止薬の認可はこれが最初のものである1~3).これはプロゲステロンの合成剤で筋注により使用される.その対象となる条件は,37週以前の妊娠,単胎,(妊娠37週以前の分娩と定義される)早産の既往が少なくとも1回あること,などである.子宮奇形や多胎を原因とする場合には,適応とはならない.米国商品名はMakenaと呼ばれる.

 薬剤効果判定のためのend pointには,最終的に児の生存や病態などのclinical benefitが検討されるが,今回の認可に当たっては,PTBの減少というsurrogate endpointが判定に使用された.それによれば,この薬剤使用時のPTB率は37%,コントロールでは同55%であった,とされる.

参考文献

1) www.fda.gov/medwatch
2) Medscape medical news on line. 02/17/2011,3/4/2011
3) www.hhs/gov
4) Mike Strobbe AP : Honolulu Staradvertiser 3/10/11

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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