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連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
右付属器切除後に右間質部妊娠した1例
著者: 錢瓊毓1 渡邉征雄1 秋山邦久1
所属機関: 1東京都立広尾病院産婦人科
ページ範囲:P.196 - P.199
文献購入ページに移動患者 37歳,1経妊1経産.
既往歴
31歳 : 骨盤位のため,帝王切開術.
32歳 : 右卵巣腫瘍(粘液性囊胞腺腫)のため,右付属器切除術.
現病歴
生来健康であった.32歳時,右卵巣腫瘍のため,右付属器を切除した.術後,定期的に外来通院していた.無月経4週6日を主訴に近医を受診し,診察を受けた.尿中hCG 343 IU/mL,子宮内胎囊を認めなかった.妊娠4週6日と診断され,1週間後に再診予定とされた.妊娠5週4日時に少量の性器出血を認めたが,自然軽快した.妊娠5週6日,尿中hCG 5,785 IU/mLと上昇を認めたが,子宮内胎囊を認めないため,異所性妊娠の疑いで同日当院へ紹介受診となった.
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