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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻3号

2012年03月発行

連載 Estrogen Series

経口避妊薬(ピル)の実際の有効性はどのくらいであろうか?

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.280 - P.281

文献概要

 ドイツの研究者たちはピルの有効性に関して52,000人の女性を対象に調べてみた1).合計73,000 women-yearsの使用で,1,634回の意図しない妊娠がみられた.

 ピルが間違いなく毎日服用されるなら,使用開始1年目の妊娠率は0.3%という低率が報告されている.しかし実際には,ピルの飲み忘れなどの正しくない服用があり,実際の日常下での妊娠率は7.7%という報告もある2).米国ではピル使用中の妊娠は,その86%がピルの飲み忘れが原因である.以下,さまざまな条件でのピル失敗率を検討したい.

参考文献

1) Dinger J, et al : Effectiveness of Oral Contraceptive Pills in a Large US Cohort Comparing Progestetogen and Rigimen. Obstet Gynecol 117 : 33─40, 2011
2) Kost K, et al : Estimates of Oral Contracepttive Failure from the 2002 National Survey of Family Growth. Contraception 77 : 10─21, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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