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症例
腹腔鏡術後10日目に肺梗塞を発症した症例
著者: 呉佳恵1 内藤子来1 福岡実1 松田孝之1 子安保喜2
所属機関: 1恵生会病院産婦人科 2四谷メディカルキューブウィメンズセンター
ページ範囲:P.295 - P.299
文献購入ページに移動周術期の合併症として肺塞栓症は重要な疾患であるが,急性肺塞栓症が肺梗塞に至る頻度は10%程度であり比較的稀な疾患である.今回,腹腔鏡下卵巣チョコレート囊腫摘出術後に明らかな肺塞栓症状なく肺梗塞を発症した症例を経験した.術後10日目に右心不全症状が出現し,胸部CT画像にて診断に至った.抗凝固療法を開始し術後33日目に画像上は肺野正常化するも,通常生活可能となるのはさらに2か月後であり,低侵襲であるべき腹腔鏡手術患者のQOLが損なわれる結果となった.
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