文献詳細
オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア
VII 更年期・老年期 全身性疾患
文献概要
◆うつ,不安障害ともに女性に多くみられる疾患であり,また更年期障害の症状と類似するため更年期女性の診察の場合には常に念頭に置く必要がある.
◆うつや不安障害の診療に役立つ簡便な心理テストが数種類あり,有用であるが,偽陰性や偽陽性の存在には注意を要する.
◆うつ病および不安障害の治療の第一選択はともにSSRI/SNRIであり,原則は単剤投与である.
◆不安障害の治療におけるベンゾジアゼピン系抗不安薬は原則として高力価のものを用い,抗うつ薬の効果がみられたら漸減する.
◆うつ病の重症化や自殺の可能性,双極性障害の可能性などを認めた場合は専門医へ紹介する.
◆うつや不安障害の診療に役立つ簡便な心理テストが数種類あり,有用であるが,偽陰性や偽陽性の存在には注意を要する.
◆うつ病および不安障害の治療の第一選択はともにSSRI/SNRIであり,原則は単剤投与である.
◆不安障害の治療におけるベンゾジアゼピン系抗不安薬は原則として高力価のものを用い,抗うつ薬の効果がみられたら漸減する.
◆うつ病の重症化や自殺の可能性,双極性障害の可能性などを認めた場合は専門医へ紹介する.
参考文献
1) 三木 治 : プライマリ・ケアにおけるうつ病の実態と治療.心身医学42 : 585─591,2002
2) 高橋三郎,他(訳) : DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル新訂版.医学書院,東京,2003
3) Sheehan DV, Lecrubier Y : M.I.N.I. 精神疾患簡易構造化面接法.星和書店,東京,2000
4) Zigmond AS SR : The hospital anxiety and depression scale. Acta Psychiatr Scand 67 : 361─370, 1983
5) 髙松 潔,太田博明 : 女性メンタルヘルスケアへのHADS(Hospital Anxiety and Depression Scale)の応用.産婦の世界54 : 107─113,2002
6) 本橋伸高,精神科薬物療法研究会(編) : 大うつ病性障害の治療アルゴリズム.じほう,東京,2003
7) 髙松 潔,小川真里子 : 更年期障害─加味逍遥散.診断と治療99 : 777─782,2011
8) 福西勇夫 : 非定型うつ病.医学のあゆみ233 : 162─195,2010
9) 熊野宏昭,他 : パニック障害ハンドブック.医学書院,東京,2008
掲載誌情報