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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻5号

2012年04月発行

オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア

I 思春期

不正性器出血,過多月経,月経困難症

著者: 竹村由里1 西井修1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科

ページ範囲:P.15 - P.19

文献概要

◆思春期は初経から排卵周期の確立を含めた性成熟過程にあたる.

◆その過程で起こる機能性の月経異常は成長とともに自然軽快することが多い.

◆思春期の月経異常に対する治療は器質的疾患を除外したうえで経過観察が中心となる.

◆貧血および疼痛により生活の質(QOL)の低下を認める場合は薬物療法を行う.

◆薬物療法無効例や手術を要する器質的疾患を認める場合は高次医療機関へ紹介する.

参考文献

1) Hickey M, Balen A : Menstrual disorders in adolescence : investigation and management. Hum Reprod Update 9 : 493─504, 2003
2) 髙橋健太郎,喜多信幸 : 思春期における月経異常.産婦治療99 : 569─576,2009
3) 安達知子 : 思春期・更年期 思春期の月経障害の診療 経過観察か,治療の適応か.産婦の実際59 : 427─431,2010
4) 安達知子 : 女性のライフステージにあったホルモン療法.産婦治療101 : 573─577,2010
5) 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編2011.日本産科婦人科学会事務局,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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