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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻5号

2012年04月発行

文献概要

オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア I 思春期

肥満とやせ

著者: 甲村弘子1

所属機関: 1大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科

ページ範囲:P.20 - P.24

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◆20歳台女性の25%はBMIが18.5未満の「やせ」である.

◆体重減少による無月経では,体重が標準体重の70%以上になってからホルモン剤による治療を行う.

◆肥満を伴うPCOSに対してはまず体重減少を指導する.無排卵に対しては定期的に消退出血を起こす.

◆やせている女性は,切迫早産,早産,低出生体重児を分娩するリスクが高い傾向がある.

◆肥満女性は,妊娠高血圧症候群,妊娠糖尿病,帝王切開分娩,死産,巨大児などのリスクが高い傾向がある.

参考文献

1) 倉智博久,高橋一広,阿部亜紀子,他 : 肥満症の日常診療「女性と肥満」.日医会誌130 : 51─54,2003
2) Tfayli H, Arslanian S : Menstrual health and the metabolic syndrome in adolescents. Ann NY Acad Sci 1135 : 85─94, 2008
3) 岩佐 武,松崎利也,苛原 稔 : ストレス・摂食調節因子によるゴナドトロピン分泌調節.臨婦産64 : 1293─1299,2010
4) Jayasinghe Y, Grover SR, Zacharin M : Current concepts in bone and reproductive health in adolescents with anorexia nervosa. BJOG 115 : 304─315,2008
5) 佐川典正 : 胎児期の栄養不良と生活習慣病.臨婦産64 : 1307─1313,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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