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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻5号

2012年04月発行

オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア

IV 妊婦

婦人科疾患合併妊娠

著者: 牧野康男1 松田義雄2

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科学教室 2東京女子医科大学母子総合医療センター

ページ範囲:P.158 - P.160

文献概要

◆子宮筋腫 : 約20%の症例で妊娠中に増大する.妊娠予後は比較的良好であり,直径6 cm以下の子宮筋腫では経過観察とする.

◆子宮頸がん : 上皮内癌ならびに微小浸潤癌の妊娠では経腟分娩,微小浸潤癌の場合は円錐切除術が必要である.

◆卵巣囊腫 : 直径6 cm以下の場合は経過観察とする.分娩方法は原則として経腟分娩である.

◆卵巣悪性腫瘍 : 流早産,分娩停止や茎捻転が起こりやすい.治療方法は基本的に非妊娠時と同様である.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会 : 合併症妊娠の管理と治療.産婦人科研修の必修知識2011(日本産婦人科学会・日本産婦人科医会編).pp251─255,杏林舎,東京,2011
2) 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編) : CQ501 妊婦から子宮筋腫合併妊娠の予後等について問われた時の説明は? 産婦人科診療ガイドライン─産科編2011.pp222─223,日本産婦人科学会,2011
3) 佐藤 章,山田秀和,西山 浩,他 : 悪性卵巣腫瘍・子宮頸癌.合併症妊娠(村田雄二編).pp341─358,メディカ出版,東京,2011
4) 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編) : CQ502 妊娠初期の子宮頸部細胞診異常の取り扱いは? 産婦人科診療ガイドライン─産科編2011.pp224─226,日本産婦人科学会,2011
5) 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編) : CQ504 妊娠初期の卵巣嚢胞の取り扱いは? 産婦人科診療ガイドライン─産科編2011.pp229─231,日本産婦人科学会,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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