文献詳細
今月の臨床 診療ガイドライン産科編2011改訂と追加のポイント
改訂・追加のポイント
文献概要
●「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2011」では,HTLV-1抗体検査施行の推奨レベルがA「強く勧められる」になるとともに,妊娠女性のHTLV-1感染に関する新しいClinical Question&Answerが追加された.
●HTLV-1抗体検査は,まずスクリーニング検査を行い,その陽性者に対して確認検査を行うという2段階の手順を踏む.
●スクリーニング検査には約0.5%の偽陽性があり,十分注意する必要がある.
●確認検査でも診断がつかず「判定保留」となる例が10~20%存在する.
●HTLV-1キャリア本人へのカウンセリングは特に慎重に行うようにする.
●キャリアの児の栄養法としては,(1)人工栄養,(2)3か月までの短期母乳栄養,(3)凍結母乳栄養の3つの方法を選択肢として呈示する.
●HTLV-1抗体検査は,まずスクリーニング検査を行い,その陽性者に対して確認検査を行うという2段階の手順を踏む.
●スクリーニング検査には約0.5%の偽陽性があり,十分注意する必要がある.
●確認検査でも診断がつかず「判定保留」となる例が10~20%存在する.
●HTLV-1キャリア本人へのカウンセリングは特に慎重に行うようにする.
●キャリアの児の栄養法としては,(1)人工栄養,(2)3か月までの短期母乳栄養,(3)凍結母乳栄養の3つの方法を選択肢として呈示する.
参考文献
1) 厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業「本邦におけるHTLV-1感染及び関連疾患の実態調査と総合対策」 : 平成20年度総括研究報告書,2009
2) 厚生労働科学研究費補助金 厚生労働科学特別研究事業「HTLV-1の母子感染予防に関する研究」 : 平成21年度総括・分担研究報告書,2010
3) 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2011.日本産科婦人科学会,東京,2011
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