文献詳細
今月の臨床 卵子の加齢─避けては通れないARTの課題
文献概要
●第三者からの卵子提供以外に妊娠する可能性がないと言われ,それを希望する女性はわが国にも多数存在する.
●わが国には卵子提供の法整備が行われていないため,第三者的外部評価機関であるJISARTが独自にガイドラインを作成した.
●卵子提供が認められない現状では,海外渡航して人種の異なる女性からの提供を受けるしかない.
●女性の晩婚化に伴って出産時年齢の高齢化は加速し,今後,加齢による不妊患者は増加していくと想定される.
●政府は,わが国のこうした状況を鑑みて,第三者的外部評価機関に頼らず,早急な法整備を行う必要があると考える.
●わが国には卵子提供の法整備が行われていないため,第三者的外部評価機関であるJISARTが独自にガイドラインを作成した.
●卵子提供が認められない現状では,海外渡航して人種の異なる女性からの提供を受けるしかない.
●女性の晩婚化に伴って出産時年齢の高齢化は加速し,今後,加齢による不妊患者は増加していくと想定される.
●政府は,わが国のこうした状況を鑑みて,第三者的外部評価機関に頼らず,早急な法整備を行う必要があると考える.
参考文献
1) 厚生労働省人口動態調査.http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html
2) 厚生労働省厚生科学審議会生殖補助医療部会.精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する報告書.http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/s0428-5.html
3) 日本生殖補助医療標準化機関(JISART).精子・卵子の提供による非配偶者間体外受精に関するJISARTガイドライン(2008年7月10日).http://www.jisart.jp/taigai2.html
4) 殿村琴子 : 生殖補助医療と親子関係について─先進諸国の法整備状況と比較から.ライフデザインレポート(177) : 24─31,2007
5) 田中 温 : 生殖医療を考える 生殖医療の立場から.産婦の世界55 : 621─628, 2003
6) 社団法人日本生殖医学会.第三者配偶子を用いる生殖医療についての提言.http://www.jsrm.or.jp/guideline-statem/guideline_2009_01.html
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