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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻8号

2012年07月発行

今月の臨床 絨毛性疾患アップデート─「取扱い規約」改訂をふまえて

絨毛性疾患の診断のポイント

2.絨毛性疾患の画像診断

著者: 香川秀之1

所属機関: 1関東労災病院産婦人科

ページ範囲:P.664 - P.669

文献概要

●全胞状奇胎超音波像のピットフォール : 全胞状奇胎=小囊胞像(vesicle pattern)という概念に囚われていると診断できない.

●早期全胞状奇胎の超音波像の特徴1 : 卵黄囊や羊膜を認めない,変形した不正な胎囊様エコー像.

●早期全胞状奇胎の超音波像の特徴2 : 不正な無エコー像と子宮筋層より高輝度な充実部分の混在.

●存続絨毛症の子宮病巣検索には,カラードプラ,パワードプラ法を併用した超音波検査やMRI検査(特にダイナミックスタディ)が有用である.

参考文献

1) 佐藤賢一郎,水内英充 : 絨毛性疾患の超音波所見.臨婦産60 : 799─814,2006
2) 小林正幸,中川達史,平野開士,他 : 初期胞状奇胎の診断法について.産と婦76 : 277─281,2009
3) 日本産婦人科医会編 : 研修ノートNo.74,妊娠初期の超音波検査.pp29,pp53─55,日本産婦人科医会,2005
4) 日本産科婦人科学会・日本病理学会編 : 絨毛性疾患取扱い規約第3版.pp35,金原出版,2011
5) 坂井昌人 : 胞状奇胎(エコー).産と婦74 : 27─29,2007
6) 今岡いずみ,田中優美子 : 婦人科MRIアトラス.pp121,秀潤社,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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