文献詳細
文献概要
連載 Estrogen Series
子宮摘出に伴う予防的両側卵巣摘出術(4)―子宮摘出およびそれに伴う卵巣摘出の有無は更年期における気分・不安状態には影響しない
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.686 - P.687
文献購入ページに移動 女性の気分・不安状態と子宮摘出術(hysterectomy)は関連があるのだろうか? さらにその場合,両側卵巣摘出術を伴う場合と伴わない場合では,差があるのだろうか.また,自然に起きた更年期に伴う気分の変化というものもあるのではないだろうか.Gibsonら1)はこれら3者の場合を調べてみた.
対象は42~52歳の女性で,毎年インタビューを繰り返して追跡し,10年間の経過を観察した.総数1,970名で,この10年間に90.9%(1,793名)に更年期が自然に発生し,3.9%(76名)は卵巣保存をした子宮摘出術を経験し,5.2%(101名)は両側卵巣摘出を伴う子宮摘出術を経験した.
対象は42~52歳の女性で,毎年インタビューを繰り返して追跡し,10年間の経過を観察した.総数1,970名で,この10年間に90.9%(1,793名)に更年期が自然に発生し,3.9%(76名)は卵巣保存をした子宮摘出術を経験し,5.2%(101名)は両側卵巣摘出を伴う子宮摘出術を経験した.
参考文献
1) Gibson CJ, et al : Mood Symptomes After Natural Menopause and Hysterectomy With and Without Bilateral Oophorectomy Amond Women in Midlife. Obstetrics and Gynecology 119 : 935─941, 2012
2) Roberts RE, Venon SW : The Center for Epidemiological Studies Depression Scale ; its use in a community sample. Am J Psych 140 : 41─46, 1983
掲載誌情報