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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科66巻9号

2012年08月発行

今月の臨床 前置胎盤と癒着胎盤─ワンランク上の診断と治療

癒着胎盤 癒着胎盤の手術─私の工夫

5.IVRによる出血対策

著者: 天野完1

所属機関: 1北里大学病院総合周産期母子医療センター

ページ範囲:P.770 - P.774

文献概要

●前置胎盤症例は超音波所見により癒着胎盤の可能性を診断する.超音波所見に問題がない場合でも癒着胎盤の可能性は否定できず,大量出血時の対応策を確認しておく.

●癒着胎盤の可能性が高い場合には,術前にオクルージョンバルーンを留置しておき,子宮動脈塞栓,内腸骨動脈のオクルージョンにより出血をコントロールしつつ一期的に子宮摘出を行う.

●子宮摘出の際は膀胱剝離が問題となるが,IVRにより操作は容易となる.あらかじめ尿管ステントを留置し慎重に操作を進めるが,予期せぬ膀胱・ 尿管損傷の可能性も考慮し,泌尿器科と連携して対応する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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