文献詳細
今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
性感染症 最新の診断と治療
文献概要
●クラミジア感染症はティーンエイジャーから20歳台を中心にして感染者が多い.しかも女性の感染者については,感染時にまったく自覚症状がないことで検出が遅れ,慢性化による腹腔内感染がのちに不妊症につながることがあるので,早期の診断と的確な診断が求められる.
●クラミジアと淋菌の混合感染が決して少なくないので,検査をする際には同時検出を心がけるべきである.
●性感染症の起炎菌は耐性菌を速やかに作るものもあり,感受性のある抗菌薬の選択が遅れないように治療のガイドラインなどを常に参考にして,新しい情報に沿った対応を心がけることが重要である.
●クラミジアと淋菌の混合感染が決して少なくないので,検査をする際には同時検出を心がけるべきである.
●性感染症の起炎菌は耐性菌を速やかに作るものもあり,感受性のある抗菌薬の選択が遅れないように治療のガイドラインなどを常に参考にして,新しい情報に沿った対応を心がけることが重要である.
参考文献
1) Ostergaard L, Birkelund S, Christiansen G : Use of polymerase chain reaction for detection of Chlamydia trachomtis. J Clin Microbil 28 : 1254─1260, 1990
2) Browning MR, Corden S, Mitchell B : Screening for Chlamydia trachomatis infection Using the BD ProbeTec ET Chlamydiatrachomatis amplified DNA assay on urine in a GUM clinic setting : a simple,fast and cost effective alternative. Int J STD AIDS 12 : 430─436, 2001
3) Chernesky M, Jang D, Luinstra K : High Analytical Sensitivity Low Rates of Inhibition May Contribute to Detection of Chlamydia trachomatis In Significantly more Women by APTIMA Combo 2 Assay. J Clin Microbiol 44 : 400─405, 2006
4) 野口靖之,完山秋子,藤田 将,他 : 子宮頸管および咽頭擦過検体,尿検体に対するSDA法を原理とする新しい核酸増幅法を用いたChlamydia traochomatisおよびNeisseria gonorrhoeaeの検出.感染症誌80 : 251─256,2006
5) 野口昌良 : 産婦人科領域における性感染症の診断─クラミジア・淋菌感染症を中心として.明日の臨22 : 19─28,2010
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