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今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理 性感染症 最新の診断と治療
3)淋菌感染症
著者: 菅沼牧知子1 三橋直樹1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属静岡病院産婦人科
ページ範囲:P.47 - P.51
文献購入ページに移動●妊婦が淋菌性子宮頸管炎を合併すると,新生児に淋菌性結膜炎を起こすことがある.昔は,これが失明の大きな原因となっていた.現在は,新生児全例に予防として抗菌薬の点眼が行われている.
●女性では,淋菌による子宮頸管炎を放置すると,卵管から骨盤内に感染が波及し,子宮外妊娠や不妊症の原因となることがある.そのため,早期発見,治療が重要である.
●抗菌薬に対する多剤耐性化が進み,治療はセフェム系抗菌薬の注射薬が第一選択となっている.
●近年の性行動の多様化を反映し,性器外の感染例が増加している.
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