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原著
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要旨
本研究では,A看護系大学に在学中の20歳台女子学生を対象に子宮がん検診受診行動に影響する要因の明確化および支援方法を検討した(回収率 : 84.2%).
共分散構造分析の結果,受診行動には,「社会環境」や「情報」から影響を受けた「検査や結果に対する受け止め方」と「知識」が関与していることが示された.このことから,受診率の向上には「子宮頸がんの知識の普及」「多様な価値観に合わせた情報提供」「体験学習」の必要性が示唆された.
本研究では,A看護系大学に在学中の20歳台女子学生を対象に子宮がん検診受診行動に影響する要因の明確化および支援方法を検討した(回収率 : 84.2%).
共分散構造分析の結果,受診行動には,「社会環境」や「情報」から影響を受けた「検査や結果に対する受け止め方」と「知識」が関与していることが示された.このことから,受診率の向上には「子宮頸がんの知識の普及」「多様な価値観に合わせた情報提供」「体験学習」の必要性が示唆された.
参考文献
1) 厚生労働省 : 平成22年国民生活基礎調査の概況(がん検診受診率).http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/toukei.html
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